僕が踏み躙ってきた愛情と日常の総て

ゲイ。アラサー。フリーター。こんな僕の日記です。

曖昧に逃避する

今日もバイトは休みだ。

昨日久々に休日に外出したせいか、

外の空気に慣れてしまって

家でじっと篭っているのが嫌になった。

それなので、久しく忘れていた『習慣』を復活すべく、

自分の中で出来得る限りのおしゃれをして

家を飛び出した。

何となく、何もかも気分を変えたくなったのだ。

(ネット乞食始めました)

電車に乗って辿り着いたのは、葛西臨海公園

この公園の中にある、葛西臨海水族園

やって来たのだ。

僕はここの年間パスポートを持っている。

2800円で一年間有効のパスポートで、

通常の入場料金が700円だから

年に4回も行けば元が取れる金額となっており、

値段も手頃なので僕の唯一の娯楽になっている。

僕はこの水族館が好きだ。

水族館そのものが特別好きな訳ではないのだが、

ここだけは何故か気に入って通っている。

水族館を見て、水族館の閉園後に

夕暮れの葛西臨海公園を散策して帰路に着くのが

定番の休日の過ごし方になっていた時期があった。

それでも最近は交通費すら惜しい有様で

ご無沙汰していたが、久し振りに訪れる事にした。

平日なので当然人は少なかった。

入り口のゲートでパスポートを提示して入園する。

ゲートから少し歩いた先にあるガラス張りでドーム状になっている

少し不思議な建物が館内への入り口だ。

中へ入るとすぐに下層へと繋がるエスカレーターがあり、

そこから中へと進んでいく。

僕はここのエスカレーターの感じが気に入っていた。

海底に引きずり込まれるような感覚があって、

アトラクションのようで、年甲斐も無くちょっとわくわくする。

エスカレーターが下へ進むにつれて薄暗い館内と

水槽が徐々に視界へと飛び込んでくる。

実はここの年間パスポートを買うようになって2年目になる。

そして今年に入ってからここへ来るのは、

もう20回目ぐらいになるだろう。

だが、僕は未だにどの魚の名前も覚えていない。

ただぼんやりと、館内を彷徨い、時に立ち尽くし、

水槽の中を泳ぎ続ける魚を眺めているだけで、

どの魚がどうだとか言う点に関しては

全く感心が無かった。

只管無心に館内を歩み、水槽を眺めるのだ。

こうしている時だけは、何もかも忘れられる。

嫌な事も良い事も。自分が何者であるかという事さえも。

僕は本当に何も考えていなかった。

気が付けば水槽の前に置かれたベンチに腰掛けたまま

最後に時間を確認してから二時間が経過していた。

だがここへ来た時には良くある事だった。

水槽の前が混んで来た。

何となく人の多さに嫌気が差し、

ふらふらと、ぼんやりと移動する。

そうしている内に、人気が少ない場所へ辿り着いたようだ。

気付けば屋外に出ていて、目の前にある建物の看板には

『淡水生物館』との表記があった。

何の考えもなしに足を踏み入れる。

そこには本当に誰も居なかった。

薄暗く、水槽も淀んでいる。

水槽に近付いてよく観察してみても

泳いでいる魚などどこにも居なかった。

泳いでいる魚が見られないのはつまらないが、

壁沿いに広々としたベンチがあった。

ここで持ってきたマイボトルから

自宅で淹れて来たお茶を啜りながら

過ごす事にした。

何の感情も無かった。何の考えも無かった。

只管に無心だった。

それから何時間が経過しただろう。

ふいに閉園のアナウンスが耳に飛び込んできた。

iphoneで時刻を確認する。

もう閉園時間だ。

僕は慌てて出口へと向かった。

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