僕が踏み躙ってきた愛情と日常の総て

ゲイ。アラサー。フリーター。こんな僕の日記です。

現実に擦り減った

今日もバイトだった。

いつものように迫害を受けながら

午前中を過ごし、昼食の時間になった。

昼食の時間を潰されるという嫌がらせも

よく受けている僕は、

今日もその被害を免れるべく、

財布とiPhoneだけを持って

慌てて職場を抜け出した。

( このブログを続けて行くために、

どうかご支援 もお待ちしております。 )

いつもの定食屋の席に着き、

ようやく一息つく。

iPhoneでLINEを開いた。

先日、新宿中央公園で受け取った

賢一からのメッセージは、

未だに読んでおらず、

それを読むべきか否か悩んでいた。

注文した定食が届き、

一旦手を止めて食べ始めた。

悩み考えながら。

こんなに悩むぐらいなら、

いっそさっさと読んですっきりした方がいいだろう。

食べ終える頃には、そう結論付いていた。

定食屋のテーブルでお茶を啜りつつ、

意を決して賢一からのメッセージを

開こうとしたその時だった。

亘からのメッセージが届いた。

金曜の夜に、連絡先とLINEを交換していたのだ。

とりあえず先に亘からのメッセージを読む事にした。

『お疲れ! 今日はバイトかな?

 金曜はありがとうな。また飲もう!』

正直、亘から連絡が来るとは思っていなかった。

連絡不精だろうという勝手なイメージがあった。

さっきまでの賢一からのメッセージへの

決意も忘れ、早速返信した。

『こちらこそ、ありがとうございました。

 すっかり沢山ご馳走になってしまって。

 今はバイトの昼休み中です』

『いやいや、本当気にしなくていいって。

 ところで、どこでバイトしてるんだったっけ?

 バイト先の最寄り、何駅?』

『最寄り駅はS×になりますね』

『おお、一緒じゃん』

そういえば、先日都庁の展望台に連れて行かれた際に

亘が自分の職場があると指差していた先が、

僕の職場と同じ方角だった事を思い出した。

世間は広いようで狭い。

となると、亘の職場は。

『もしかして亘さんの職場って、xxタワーですか?』

xxタワーというのは、先日僕が

公衆電話のところで昼食を掻き込んだ建物だ。

複合オフィスビルになっていて、名だたる大企業ばかりが入っている。

そして、階層が上がる毎に企業のランクも上がって行く。

S×にあるビルの中でも、最も巨大かつ有名なオフィスビルだった。

『そう。よく分かったね』

『自分のバイト先、その近くなんですよ』

『マジか!

 駒ちゃんと職場近いとかめっちゃ嬉しいな〜。

 今度メシ行こうぜ』

『はい。近いうちに』

『明日は?』

『随分急ですね』

『駒ちゃんがまたネットの奴のトコに行っちゃう前に、

 会っておきたいんだもん』

確かに亘は軽くてチャラい感じがあって、

誰に対してもこんな感じで振舞うのだろうなと思っていたが、

そんな思いを払拭し切るには充分過ぎる程、

亘は僕に優しく接してくれた。

そう。正直に言うと、

亘と過ごした金曜の夜は

夢の様だった。

しかし、賢一への未練もある。

亘という夢。賢一という憧れ。

二つの思いが交錯する。

こうしてる今この瞬間こそ、焦れったくもあり、

また同時に心地よく、夢幻に身を委ねて

微睡んでいるような気分だった。

だが、この定食屋を出て職場に戻れば、

厳しい迫害を受ける現実が

待ち受けている。

賢一に対する今の複雑な感情。

亘が見せてくれた一夜限りの優しい夢。

そしてこれから戻らなくてはならない

辛く苦しいバイトという現実の狭間で、

僕は確実に擦り減っていた。

(↓記事がお気に召しましたらクリックお願いします。)

にほんブログ村 セクマイ・嗜好ブログ 同性愛・ゲイ(ノンアダルト)へ このエントリーをはてなブックマークに追加

style="display:inline-block;width:160px;height:600px"

data-ad-client="ca-pub-2319345418405114"

data-ad-slot="6868262984">