僕が踏み躙ってきた愛情と日常の総て

ゲイ。アラサー。フリーター。こんな僕の日記です。

怠惰の逆襲

今日もバイトだった。

亘との一連の件があってからと言うもの、

すっかり僕の立場がおかしくなってしまったという話は

以前から何度か皆さんにもお伝えしているが、

依然として状況は変わらずにいる。

誰かに業務があるか訊ねても、

曖昧な感じで話を流されてしまい、

結局手持ち無沙汰になってしまう。

上長に業務を振ってくれるよう頼んでも、

簡単な雑務だったり、すぐ終わってしまうような

業務ばかり頼まれる。

業務を早く終わらせても周囲が困ってしまうので、

5分で終わるような業務でも20分ぐらい掛けて

終わらせるような日々が続いているのだ。

試しに何もせずに丸一日ぼーっと過ごした事もあった。

だが誰にも何も言われなかった。

もしかしたら新手の嫌がらせが始まってしまったのだろうか。

業務を与えずに放置する事でストレスを与えるという

いじめなのだろうか。

しかし本当に誰にも何も言われないのだ。

暇そうにしていても、陰口を叩かれている気配も

感じない。

僕はこれを利用して頻繁に業務をさぼり始めるようになりつつあった。

トイレの個室に篭って居眠りしたりiPhoneをいじったり、

ついには自席のPCでネットサーフィンをしてしまった。

隣席の社員からは丸見えだった筈だが、

何も言われなかった。

ぼんやりネットでニュースを流し読みする。

まとめサイトも見た。

そういえば洗濯物が溜まっていたなと思い出し、

天気予報のサイトで天気予報もチェックした。

天気予報のサイト内にあった広告バナーに、

求人サイトのものがあった。

今より条件の良い仕事はないだろうかと思い、

そこから求人サイト内へ飛んだ。

色んな求人広告を見た。

これはダメだ。これもダメだ。

これはイマイチだが、こちらはちょっと良さそうだ。

だが、年齢的に厳しいかも知れない。

そんな事を考えながら求人サイトを見ていた。

刹那、視線を感じて振り向くと、

上長が僕のPCを覗き込んでいた。

しまった。

「駒君、ちょっと」

「は、はい……」

そりゃあ誰だって怒られるだろう。

業務中に堂々とネットサーフィンしていたとあれば。

上長に促され、誰も居ない隣室へ

連れて来られた。

「駒君」

「あの……」

申し訳ありませんでした、と言おうとした僕を遮り

上長は続けた。

「……転職、考えてるの?」

「はぁ、いえ、あの、

 たまたま目に付いたもので……すみません」

「頼む。考え直して欲しい。

 今までの君への対応は私達が悪かった。謝る。

 君がこの職場に居てくれないと困る」

僕は思わずあんぐりと口が開いてしまった。

てっきり説教されるのかと思い込んでいたのに、

上長は僕を説教するどころか、

僕に社へ残るよう懇願してきたのだ。

「だからね、頼むよ。

 もし何か望みがあるなら、こっちも話を聞くから」

「あっ、いえ、あの」

そこで話は終わってしまった。

上長は僕を残して部屋を出て行った。

自分もオフィスの自席へと戻ると、

ネットサーフィンの続きを始めた。

結局何も言われなかったのだから、良いだろう。

これからは何か仕事を求められたら

こなしていく形を取ろう。

自分の精神衛生を保つ為にも、

暇である事を気に病みすぎるのは止める事にする。

16時になった。退勤の時刻だ。

タイムカードを押そうとした所、

また上長に呼び止められた。

「駒君!」

「えっ、あっ、何でしょう」

「すっかり言い忘れてたんだが、

 その……。

 君にこの時間に退勤されてしまうと、

 もし万が一の事があったら困る。

 だからその、これからは毎日、せめて

 19時まで居るようにして欲しい」

先日僕の勤務時間を無理矢理削った上長が、

今度は勤務時間の延長を求めてきた。

それも、元々は18時までの勤務だったのに、

これからは19時までになるのだ。

「解りました」

実に愉快だった。

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