僕が踏み躙ってきた愛情と日常の総て

ゲイ。アラサー。フリーター。こんな僕の日記です。

ふいに変わらぬ暖かさ覚えて

昼休み中、整骨院の院長先生にLINEを送った。

『こんにちは。

 すみません、院長先生。

 今月、これから土曜日しか通院出来ない事になっちゃいました』

先生も昼休憩中だったようで、すぐに反応があった。

『駒くん、こんにちは。

 それはどうしてかな?』

『えっと、色々あって、勤務時間が延びまして、

 受付締め切りの時間に間に合わないように

 なってしまったんです。

 唯一の平日休みは丁度院長先生がお休みの

 水曜日だし。

 来月はシフトを相談して、平日休みを

 水曜日以外にしてもらおうと思ってますが、

 まだどうなるか解りません。

 とりあえず、毎週土曜日の午前中は

 必ず通うようにします』

『なるほど。了解です。

 とりあえずは次の土曜日だね。

 昼まで寝過ごさないように』

『はい、解りました』

何となく、本当に何となく、

僕は院長先生――嵩兄ちゃんに

甘えてみたくなった。

昔していたように。

もういい歳なのに、僕は馬鹿だと思いながら、

メッセージを送った。

『会える日が少なくなって、寂しいです』

『そうだね。俺も寂しくなるけど、

 来月までの我慢だと思ってさ』

『嵩兄ちゃんも、寂しい?』

僕は思い切って、院長先生を

昔のように呼んでみた。

嵩兄ちゃん、と。

嵩兄ちゃんはどんな反応をするだろう。

『急にどうしたんだよ、駒。

 寂しいけど、お互い頑張ろうぜ』

院長先生――嵩兄ちゃんは、

僕を昔のように呼んだ。

そして、続けてこう送ってきた。

『今度近いうちに、休みの日にどっか行こうぜ。

 うちに遊びに来てもいいけど、

 ぶっちゃけ汚いからな……』

過ぎた歳月が変えてしまったものは多大にある。

歳月が僕を変えた。

嵩兄ちゃんを変えた。

しかし、変わらなかったものもあった。

或いは、蘇った何かがあるのだろうか。

僕は嵩兄ちゃんと自分との関係が

昔に戻りつつあるように思えて

とても嬉しくなった。

誰しも、このまま何もかも変わらずに居られたらと

思う瞬間があるだろう。

仮にその瞬間に気付かずとも、

何時か『あの頃のままで居られたなら』と

深く深く想う事だってあるだろう。

僕の人生はその繰り返しだった。

何時も何時も、あの頃のままで居られたら、

変わらずに居られたら、あの頃に戻れたのならと

後悔したり、或いは懐かしい気分に浸って

自分を諦めさせたり、そんな事の連続だった。

実際には総て例外なく変わり果ててしまうと

頭と身体に理解させる為に。

そうしないと、心が壊れてしまう。

世界は廻る。時間は流れる。

決して止まる事は無い。

僕の想いとは無関係に。

そんな当たり前の事実に

傷付けられた事も沢山あった。

でも、変わらないものもある。

今日は少しだけ、本当に少しだけ、

そんな風に思えた。

(↓どうかクリックお願いします。)

にほんブログ村 セクマイ・嗜好ブログ 同性愛・ゲイ(ノンアダルト)へ このエントリーをはてなブックマークに追加