僕が踏み躙ってきた愛情と日常の総て

ゲイ。アラサー。フリーター。こんな僕の日記です。

抜け殻の金曜日

日付がずれてしまったが、

これは金曜日、28日の日記だ。

今日は一日、仕事が手につかなかった。

理由はただ一つ。

前日の出来事のせいだ。

院長先生――嵩兄ちゃんのせいだ。

嵩兄ちゃんは一体何のつもりなのか。

何を考えているのか。

亘よりも言動の意図が解りかねる。

嵩兄ちゃんに昨日された事を思い返すと

今でも心臓がばくばくする。

背中に感じた嵩兄ちゃんの温もり。

繋いだ手の暖かさ。

僕はもう大人だ。

それも、あんな事に性的なものを

覚えてしまうような

大人になってしまったのだ。

嵩兄ちゃんが、僕がゲイだと知ったら

どう思うだろう。昨日の事を。

それにしても、何故あそこに来ていたのだろうか。

確かに以前、あの水族館に通っていると

伝えた事はあったが、一体何故なのか。

決して偶然のめぐり合わせではない。

嵩兄ちゃんの意図があって起きた出来事である。

しかし、その意図とは一体。

そんな堂々巡りをしていると

あっという間に19時になって、退勤の時刻になった。

今日は亘からの呼び出しが無かった。

どこかそこに物足りなさを覚えた。

タイムカードを押し、職場を出て、

帰りの電車に乗り込んでから気が付いた。

これは物足りなさではない。

寂しさであると。

亘に会えなかった事が、僕は寂しかったのだ。

電車に揺られつつ考える。

僕は亘が好きなのかも知れない。

しかし、本当にそうなのだろうか。

たまたまバイト先でのいじめから救って貰えたから、

そう感じているだけなのではないだろうか。

亘は僕に優しくしてくれる。どこまでも優しい。

しかしその優しさが僕は少し怖かった。

いつかもし、亘の優しさに慣れ切って、

それなのに亘に優しくしてもらえなくなる日が訪れたら、

僕はどうしたらいいのだろうと

思ってしまうからだ。

その時こそ、本当に僕は生きていけなくなってしまうかも知れない。

そう思うと恐ろしくてたまらない。

亘と言い、嵩兄ちゃんと言い、

僕を囲んでくれる人は僕に優しくはしてくれるが、

どこまでも僕を悩ませる人ばかりだ。

こうして書いていても、

亘の話になったり、嵩兄ちゃんの話になったりと、

読んでいる方が訳が解らなくなる様な

文章になってしまう。

しかし、一番今訳が解らずにいるのは

他ならぬ僕自身だ。

しかも明日、土曜日の午前になれば

整骨院へ行って、『院長先生』としての

嵩兄ちゃんと会わなくてはならない。

悩みは尽きない。

しかし、尽きない悩みに悶々としている内に

最寄駅に着いてしまった。

電車から降りて、マフラーを巻いて

駅を出た。

寒い道程を、てくてく歩いて帰る。

悩みで破裂しそうな頭を抱えながら。

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